ダンサーはなぜジムに通うのか?②


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前回の記事をもう少し掘り下げて、
考えてみたいと思います

(まだ読んでいない方は、
コチラからどうぞ
http://healthydancers.info/article/455663397.html )


パドドゥを踊るのに、
80%VO2maxの
intensity (強度)で
踊る必要があるのに、
普段のレッスンでは、
50%VO2maxでしか、
踊っていない
という
お話をしましたね



それが一体、
どういうことなのか、
そして、どのようにして、
そのギャップを
埋めることができるのかを、
実際、私が働いていた、
バレエカンパニーの、
標準的なリハーサルスケジュールを
例に挙げて、考えてみましょう




私の元カンパニーでは、
年に、4~6演目ぐらい、
各演目につき、
約2週間公演が続き、
間にツアーなども、
ありました


これは、アメリカやカナダの
一般的なカンパニーの
サイクルに近いと思います




では、始めましょう




ここ数年、
カンパニーに入ってから、
コールドバレエしか
踊っていないアナタ。


先週に、コッペリアの
2週間の公演が終わり、
2日間お休みがありました


そして、その次の日の朝に、
カンパニーの掲示板をみると、
なんと、2か月後の、
海賊の公演で、
オダリスクの第2キャスト、
さらには、
グリナーラのキャスト候補、
および予備キャストに、
名前が入っていました


いつものように、
朝9時から1時間半、
ウォームアップのクラスがあり、
15分の休憩の後、
今日から、さっそく、
オダリスクのリハーサルが
1時間あります


その後に、アナタは、
第1キャストで、
コールドにも、
名前がのっているので、
一幕の奴隷達のリハーサルが
入っています。
午後からは、
庭園の場のコールドの
リハーサルがあります


2か月のうち、1~3週目は、
振り移しの時間が長いため、
リハーサル中、
ずっと踊っているというよりは、
中断している時間も多いです
(この期間は、
自分の第1・第2キャストのリハに、
優先的に参加し、
それらのリハと
かぶっていない場合は、
グリナーラのリハにも参加します


そして、4~6週目は、
振り付けも終わり、
各踊りやパートを通したり、
場面や、幕ごとに、
リハーサルし始めます
(時々、
グリナーラの
予備キャストのリハが
あったり、
自分がコールドで
踊っていない場合は、
他のキャストが
踊っている後ろで、
オダリスクや、
グリナーラを
練習します


さらに、7週間は、
第1キャストでの
全幕通し稽古が増え、
その合間に、
もう一つのスタジオで、
第2や予備キャストのパドドゥや、
バリエーション等の
リハーサルも入ります
この週には、
1度か2度だけ、
第2キャストでの
通しリハがあります


ついに、
初演の1週間前の8週目は、
毎日舞台で
リハーサルです
(もちろん、
舞台通しリハの合間に、
第2・予備キャストの
部分別リハーサルもあります



このような状況の中で、
アナタはどのようにして、
もしものグリナーラのチャンスに備えて、
準備をしますか?




実際、
私が似たような状況に陥った時、
自分の名前が入っている、
すべての役を、
がむしゃらに、
練習していたら、
案の定、
怪我をしてしまいました



それもそうですよね。。。。



今まで、
コールドや
レッスンのintensityでしか、
踊ったことがなかったのに、
いきなり、ソリストや、
プリンシパルレベルの
リハーサルを、
始めたのですから


いくら、日ごろから、
レッスンを真面目に受け、
十分なテクニックが
あったとしても、
パドドゥやバリエーションを、
踊りきるだけの、
体力は養われていません。



その上、いきなり、
コールド、ソリスト、
プリンシパルの
すべてのリハーサルに、
参加しているわけですから、
当然、休憩時間が少なくなります


さらには、
初めてのキャスティングで、
張り切って、自主練も、
たくさんしたので、
結果的に、
疲労回復の時間が、
極端に短くなって
しまっていた
ようです



このようなシチュエーションは、
どこのカンパニーでも、
よくあることではないでしょうか?


プロの世界だけではなく、
発表会で大役があたったり、
コンクールで、
以前より、
難易度が高いヴァリエーションを
与えられたりした場合も、
同じことが言えると思います



そのような機会に、
備えるためにも、
レッスンだけでは、
不足しがちな、
Fitness Level (体力)と、
Muscular Strength (筋力)を、
強化しておく必要があるのですね



次回の記事では、
さらに、具体的に、
どのように、
トレーニングを
計画するべきかを、
ご紹介したいと思います



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