ダンサーはなぜジムに通うのか?①

woman-1730325_640.jpg


最近、プロのバレエダンサーたちが、
ジムでトレーニングしていたり、
パーソナルトレーナーと
コンディショニングをしている様子の動画などが、
ネットで多くみられるようになりましたね


1日に数時間も踊っているダンサー達ですが、
どうして、さらに、ジムに通ったり、
筋トレをしたりしているのでしょうか?


一体、彼らは、ジムで、
何を補うトレーニングを
行っているのでしょうか?


普段のバレエのレッスンで、
足りていないものとは何なのでしょうか?



最近の研究で、
バレエダンサーは、
他の同じぐらいの運動負荷量の
スポーツ選手と比べて、
Fitness Level (体力)と、
Muscular Strength (筋力)
低い傾向にあるというデータが出ています


これは、普段のウォームアップ時に必要な体力と、
リハーサルや本番時に必要な体力に差があることが、
1つの要因のようです




では、「体力」と一言でいっても、
少し分かりにくいので、
Fitness Level(体力)の定義について、
ご説明しましょう。


まずは、皆さん、
ご自身とマラソン選手を
比べてみて下さい


普段走っていないアナタは、
(少なくとも、私は)
3km走っただけで、
心臓がバクバクして、
息も、ハァハァと、
上がってしまうのに対し、
マラソン選手は、
それぐらいの距離だと、
平然と走っていますよね


このように、
「体力」がある人というのは、
体力がない人と同じ負荷量の運動をしても、
心拍数(HR)や、
体が必要とする酸素の量 (VO2max)が、
あまり上昇せず、
自分の「普通」の状態を、
保っていられるのです



そして、次に、
バリエーションの踊り始めの状態と、
終わった直後の状態を、
比べてみて下さい


バリエーションを踊り終えた直後は、
心臓がバクバクしたり、
息がハァハァしたりしていますよね


つまり、運動のintensity(強度)や、
Volume(量)が上がるにつれて、
Heart Rate(心拍数)も、
VO2max(最大酸素摂取量)
も上がるということですよね


言い換えれば、、
運動負荷量とHR、そして、
運動負荷量とVo2maxは、
比例する
ということです



ある研究結果では、
パドドゥでは、80%VO2maxで、
踊る必要があるのに対して、
普段のレッスンでは、
最大でも、50%VO2maxでしか、
踊っていないということが
明らかになりました



さらに、考えてみて下さい


仮に、リハーサル期間が1~2か月あるとしても、
振り付けや、各パートの稽古から始まり、
本番と同じように通し稽古をするのは、
本番初日の1~2週間前だけではないでしょうか?



ということは、最後の2週間で、
急激に体力を向上しないといけないことに
なりますよね



すると、もちろん、
体に必要以上の負荷がかかり、
尚且つ、疲労回復のための時間が
十分にとれないために、
怪我につながってしまう可能性が高くなります



それらを防ぐためにも、
一流のダンサー達は、
日頃から、ジムに通い、
トレーナーにしっかりと、
コンディションを見てもらい、
計画を立ててもらいながら、
基礎体力や筋力を
強化しているのですね




ダンス・バレエランキング
にほんブログ村 演劇・ダンスブログ バレエへ
にほんブログ村


参考文献:
Rodrigues-Krause, J., Krause, M., & Reischak-Oliveira, Á. (2015). Cardiorespiratory Considerations in Dance: From Classes to Performances. Journal of Dance Medicine & Science, 19(3), 91-102. doi:10.12678/1089-313x.19.3.91



この記事へのコメント