解剖学+物理=?


大学のバイオメカニクスの授業で、
教授が話していたトリビアを、
シェアしたい思います


バイオメカニクスは、
物理と解剖学が
混ざったようなクラス
で、
非常に面白いです


教授は、何年間か、
体操選手の育成に携わっていたそうで、
今日の授業中に、
とても興味深いことを
おっしゃっていました


オリンピックの体操では、
10年ほど前に、床が、
バウンスしやすいものに、
規定が変更されたそうなのですが、
なぜだかわかりますか?


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それは、体操選手、
特に女性選手に、
ACLの損傷が多くみられたために、
体への負担を減らそうと、
行われたそうなのです


体操では、男性は、
着地の際に、
お尻を突き出して、
深くスクワットをするような
形をとっても、
減点の対象にはなりませんが、
女性の場合は、それをすると、
美しくないので、
かなりの減点の
対象になるそうです


膝を曲げる角度が、
90度に近ければ近いほど、
お尻の大きな筋肉が使われやすくなり、
膝への負担が減るのですが、
女性のように、45度に近いと、
いくら、女性のほうが体重が軽くて、
跳ぶ高さも低いとしても、
着地時に膝へのかかる力が、
大きくなってしまうそうです



そこで、
その負担を減らすために、
床をバウンスしやすく
したのですが、
今度は何が起きたか
予想できますか?


予想通りに、
ACLの怪我は減ったのですが、
今度は、アキレス腱を痛めたり、
断裂する選手が爆発的に
増えてしまったそうです


というのも、
腱というのは、
元々そんなに
伸び縮みするものではないので、
少しの床の
バウンスの違いであっても、
毎日何時間も
ジャンプを繰り返している、
オリンピック選手には、
結果的に、
ものすごい負担に
なってしまうのです


そして、現在は、
アキレス腱、ACLと、
両方の発生率が、
バランスよく減るような、
その間の硬さの
床を使用していてるそうです




まさに、私の大好きな物理と解剖学の世界

サイエンスと、スポーツが密に関係しあっている、
素晴らしい例ですね




そして、あるクラスメイトがしたコメントが、
これまた面白い!


「どうして、採点基準を変えるという発想に
至らなかったのでしょうか?

僕は、体操のことは分かりませんが、
男性がお尻を突き出して、
着地をしていいのなら、
女性もそうしてもいいようにすれば、
こんなに、研究や費用をかけて、
床を変えなくてもよかったのでは?」


クラスの女の子に、
体操経験者が
2人いたのですが、
2人とも、
首を大きく横に振っていました(笑)


伝統を変えるというのは、
なかなか難しいようですね


バレエのテクニックで例を挙げると、

「グランジュッテの踏切の足は、
ターンアウトしないほうが、
バイオメカニクス的に理にかなっていて、
よく跳べるので、今日から、
ターンアウトせずに、
踏み切るようにしましょう!」

なんて言われると、
皆さんも、きっと、
首を横に振りますよね


しかし、先生も含めて、
クラスメイトの多くが、
そういえば、
そういう発想もあったなと、
妙に納得した空気が漂っていて、
面白かったです



バレエ界にも、
サイエンスの風は
吹き始めていますが、
スポーツ界に比べると
まだまだです


残念ながら、
バレエの床は、
全部の舞台が、
適した床ではないので、
やはり、自分の身は、
プリエで守るしかないですね


床とプリエと
着地の関係について、
以前に書いた記事を
読んでいない方は、
コチラからどうぞ
http://healthydancers.info/article/451756571.html


最近、テストと課題の嵐、
しかも暗記系統のテストが多くて、
なかなかブログが書けていませんが、
来週に、あと2つ終われば、
少し落ち着くので、
頑張って乗り切りたいと思います


皆様も、よい週末を


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