オーストリアのお姫様にバレリーナがいた♪


本日も、オーストリアからのブログです

IMG_1964.JPG
ハイドン教会から街を見下ろした景色


バレエ団を去って以来、
それを忘れるためか、
皆に追いつくためか、
毎日必死で、勉強に明け暮れていた
Tokonatsuですが、
ここに来てから、
常に、美しい建物、音楽、そして、
興味深い歴史に触れているので、
心の奥底にしまい込んでいた、
ダンサーの感情が溢れ出てきて、
毎日、鼻歌を歌いながら、
小さなステップを踏んで、
街を歩いています


今は、体は、自由に踊れなくても、
やはり、20年も踊っていると、
美しいものをみると、心は躍り、
そして、自然と踊っているのですね

やはり、根っこは、いつまでも、
ダンサーみたいです


そんなことを考えながら、
昨日は、エルスタルハーザ宮殿で、
エルスタルハージ家についての
レクチャーを聞き、その後、
エステルハージ・フォン・ガラーンタ侯爵
(パウル5世)の妻、メリンダ公妃の
特別展へ行ってきました


彼女は、オーストリア最後の公妃で、
2014年に94歳で亡くなられました。

そして、なんと
メリンダ公妃は、
婚前は、ハンガリー国立歌劇場の、
バレリーナでした
しかも、プリンシパルを務めていたそうです

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https://esterhazy.at/de/melinda/leben/5072791/Ausstellung-Melinda-Esterhazy-im-Schloss-Esterhazy?_vl_backlink=/de/melinda/index.do


特別展のパンフレットにのっていた、
彼女の言葉を読んでいると、
彼女はとても学があり、また、
真のアーティストであったことが、
伺えます

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http://esterhazy.at/de/sammlungen/690934/Fuerstenlinie

彼女は、
この世に存在するすべてのものは、生きていて、
生きているものすべての本質は、
リズムであると述べています。
ダンスは、リズムを、最も美しい形で、表現するので、
ダンスは、最も重要な本質の中に、
すべての現実を映し出す魔法の鏡であるとも

そして、道が穏やかであっても、険しくても、
昔の偉人たちがしていたように、
ダンスステップを踏みながら、
進んでいけばよいと

ドイツの医師が考案した、
リズムを使ってする音楽療法が存在したり、
哲学者プラトンが、
怒りの感情を鎮めるのに、
ダンスが効く言っていたように、
リズムには、治癒効果があり、
ダンスステップを踏んでいると、
リズムから溢れ出す喜びや平静さを
楽しむことが出来ます

あなたは、偉人たちが踊っているところを
見たことがないというかもしれませんが、
ダンスというのは、身体的に動くことだけでは、
ありません
体の中、心だって、魂だって、
踊ることができるのですよと


現役時代は、毎日、
鏡の中の自分と向き合っていると、
自分のコンプレックスばかりに目が行き、
ダンスの本質を忘れてしまうことも、
多々ありました。

そして、自分の最高のコンディションで
踊れない今、ダンサーとしての
価値がないと思っていました。

実際、プロのカンパニーで
踊らなければならないのであれば、
完全に価値なしです。

だから、自分の「ダンサー」という
アイデンティティーを
必死で他のものに変えようとしていました。
もう、プロではないのだからと。


でも、彼女の言葉によって、
心だって、「踊る」ことができると
ということを教わり、
そして、実際、
毎日、ここへ来てから、
心が踊っている自分の姿にも気づき、
やはり、私は、生涯ダンサーなんだと、
ダンサーでいてもいいのだと、
言われたように感じ、
心が救われました


ダンスは、美しいものであり、
喜びを与えてくれるものであるということを、
思い出させてくれる、素敵な特別展でした


いつもは、サイエンスからの
バレエのアプローチを書いていますが、
せっかくオーストリアに来ているのだから、
ダンサー目線、芸術の重視の記事も、
積極的に書こうと思います



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