空間の中の自分の位置 -Proprioception-

皆様、お久しぶりです
数日間、ブログをお休みしていてすいません💧
実は、今、主人の演奏旅行に付き添って、
オーストリアに来ています


有名な作曲家、フランツ・ヨーゼフ・ハイドンが仕えた、
エルスタルハージ家の邸宅のある、
アイゼンシュタットに滞在しています
ハイドンの遺体も、この街に埋葬されています

エルスタルハーザ宮殿の外観
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宮殿内にあるハイドンホールでの、
オーケストラリハーサル
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休憩時間に、私もちゃっかり
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ハイドンが弾いていたオルガンがある教会にて、
日曜日にミサに参加し、
主人がコンサートマスターを務めました
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ハイドンの家にて、
彼が弾いていたフォルテピアノも拝見しました
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さらには、彼が書いたスコアの
オリジナルコピーも、
特別に見せて頂きました
布製の紙に書かれているため、このように、
美しい状態が保たれているそうです
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さて、オーストリアのお話は、
ここまでにして、今日は、
空間の中の自分の位置を認識する機能について、
お話しましょう

ダンサーは、目を閉じていても、
正確なポジションに
腕や脚を持っていくことができますよね?
また、回っていても、
位置を移動しながらでも、
正確にステップをこなすことができますよね?

これは、Proprioceptionと呼ばれる
機能が働いているからなのです。
俗に、「第六感」と呼ばれるものですが、
それは、迷信ではなく、
ちゃんと、体には、
空間で自分の体がどこに位置するかを、
感知する機能が備わっています

このセンサー機能は、
筋肉、筋膜、腱、靭帯の、
(皮膚にも含まれるという説もある)、
末梢神経の末端にあり、
それらの組織が、どのような
①圧力
②速度
③方向
へ変形されたかを察知し、
その情報を、
末梢神経から中枢神経へ届けることによって、
認識されます
また、この変形の度合いが極端であると、
痛みを感じます

実際は、それらを感じるだけでなく、
motor controlを使って、
そのフィードバックをもとに、
中枢神経から筋肉へと指令を送り、
思い通りのポジションに
体を持って行かないといけないので、
複数の機能が同時に働いており、
Proprioceptorの機能だけを
正しく測定することが難しく、
ダンサーの身体能力を評価するときに、
省かれることが多いそうです。

まだまだ研究が少なく、
正確にダンサーを評価するメソッドが、
発達していないのが現状ですが、
以下の2つのうち、
最低1つを含んだテストを行うことによって、
ダンサーの大まかな神経障害を
チェックすることができます

1.ダンサーに椅子に座らせ、目を閉じてもらい、試験官が、片方の腕か脚を、あるポジションに持っていき、その後、ダンサーに反対の腕か脚で、そのポジションを真似る。
2.ダンサーを椅子に座らせ、目を閉じてもらい、試験官が、足の親指の先、または、手の指の親指の先をつまんで、上か下へ動かして、ダンサーにどの方向へ動かしたかを答えてもらう。

それに加えて、総合的なバランスのテストを、
スポーツやバレエ専門の理学療法士に、
行ってもらうことが理想であると
述べられています

ダンサーは、片足で立った状態で、目を閉じて、
30秒はバランスできないといけないそうです。
さらに、もう少し長い間バランスをしたり、
不安定な床
(「疲れとACL(前十字靭帯)損傷の関係」の記事で紹介した、
フォームやドームなど
http://healthydancers.info/article/451844220.html
の上でバランスをしたり、
パラレルやターンアウト、
アテール、ルルベ、ポアントなど、
ポジションを変えることによって、
難易度を変えることができます

この論文で、特に、気になった内容は、
一度怪我をしてしまうと、
どんな小さな捻挫であっても、
末梢神経自体がダメージすることによって、
このセンサーが急激に衰えてしまい、
全身のバランスや安定性に支障をきたしてしまう
という点です

また、propriocentionは、心理的な要因も、
大きく関わっているので、
怪我の後に、しっかりとリハビリを行わないと、
身体機能が回復しても、恐怖心や不安が残り、
実際の体の位置と、自分が思い描いている体の位置に
ずれが生じてしまう場合もあるそうです


これに、心当たりがある方も多いのではないのでしょうか?


私自身も、1度目の疲労骨折の後に、
十分に回復と、動きの修正に
時間を取らなかったために、
同じ怪我をさらに悪化した状態で再発させ、
プロの舞台から去ることになったといっても、
過言ではありません

今回は、下記の論文を参考にして、
書きました
"Proprioception" by IADMS
https://c.ymcdn.com/sites/www.iadms.org/resource/resmgr/resource_papers/proprioception.pdf


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