【続】グラン・パ・ド・シャを物理で考えてみる② -空中から着地ー


今回も、引き続き、グラン・パ・ド・シャを物理学の視点から見ていきましょう

前回は、グランパドシャをしているとき、ダンサーの重心位置の動きの軌道は、放物線状ですが、
中には、空中で平行移動して見えるダンサーがいるのはなぜでしょう?という疑問で終わりましたね。



それでは、その疑問に、お答えしましょう!



まず初めに言えることは、いくら、ダンサー達が超人的であるとはいえ、
地球の法則に反して動く魔法なんかは使えません。
妖精でも、宇宙人でもなく、ただの人間ですので
でも、強いて言うならば、彼らは、マジシャンなのかもしれません



平行移動して見えるダンサーも、重心位置の動きは、ちゃんと、放物線を描いています。
ただ、トリックがあるんです





それは、重心位置が頂点に近い位置に来た時に、腕と脚をさらに上げること





前回の記事で、空中では、重心位置の動きを変えることはできないといいましたが、厳密にいうと、
正しいタイミングで、「体の形」を変える、つまりは、腕と脚を上方向に持っていくことによって、
実際に体の重心が、下腹あたりから、胸下あたりまで上がります。
その上、視覚的効果もプラスされ、下がってきているはずの重心位置が、
同じ高さで平行移動しているように見えるのです。
こんな感じで

FullSizeRender[160].jpg


赤点線をみると、ちゃんと放物線なのに、ピンクの2本線は平行になっていて、
頭が同じ高さに動いていますよね👀


そして、さらに、引力の関係で、床に近ければちかいほど、速さがはやく、
床から離れれば離れるほど、速さがゆっくりになるので、
頂点の近くは、ある意味スローモーションのように見えて、
余計に、長時間平行移動しているように見えるんですね



これぞ、まさにイリュージョン




バレエの教えは、ちゃんと理にかなっているからスゴイ!
サイエンスを勉強し始めて、さらにバレエの虜になっているTokonatsuです




今回の記事も、Physics and the Art of Dance: Understanding Movement by Laws Kennethを参考に書かせて頂きました。


私が読んでいた英語版はコチラ↓

Physics and the Art of Dance Understanding Movement

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そして、日本語訳版がコチラ↓

やさしいダンスの物理学 ダンサーの動きは、なぜ美しいのか [ ケネス・ローズ ]

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感想(3件)




全く関係ないことですが、今友人宅で、baby sitting ならぬ、puppy sittingをしながら、
ブログを書いているのですが、あまりにも可愛い子犬ちゃんなので、皆様にもおすそ分け


IMG_1642.JPG


明日は月曜日!
今週もまた頑張っていきましょうー



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