グラン・パ・ド・シャを物理で考えてみる① -床を離れる瞬間から空中に浮くまでー


皆様、いかがお過ごしでしょうか?
週末ということで、今日も張り切って、記事を書いていきたいと思います


では、さっそく、前回に引き続き、「Physics and the Art of Dance: Understanding Movement」
by Laws Kenneth の本を元にお話ししていきましょう。

Physics and the Art of Dance Understanding Movement

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基本的な法則を理解するために、授業でいっぱい数式を解いているだけの物理とバレエがつながった瞬間の衝撃の一文がコチラ!


"(T)he message to the dancer is to control the timing of the jump during the plie, since the motion of the center of gravity in the air cannot be changed once contact with the ground is lost"(526).

空中での、重心位置の動きは、一度床から離れてしまったら、変えられないので、(飛ぶ前の)プリエの間に、ジャンプのタイミングを調整しなければならない、というような感じの文章。


ピッカーーーーーーン



当たり前のように聞こえる、何気ないこの文章。
私にとっては、イナズマが走った瞬間でした




もう少しわかりやすく説明しますと、足が床に触れている間は、ジャンプを決める要因となる、摩擦や力の大きさ、方向や踏み切る速さなどの調節はできますが、いったん離れてしまうと、床に着地するまでの空中にいる間は、重心位置の動き(軌道)はほぼ変えることができないのです。要するに、床を離れるその瞬間に、ジャンプの上がり方(高さ、角度、飛行距離、滞空時間など)が決まってしまって、床を離れてからでは、コントロールできないのです。ついでに言うと、重心位置の動きは放物線状に動きますので、その瞬間に、落ち方まで決まってしまいます。絵にかくと、こんな感じに

FullSizeRender[158].jpg
(絵心ゼロですいません💧)


だから、プリエが大事なんですね
上記のすべての要因が、まさしくプリエでコントロールされています




余談ですが、実を言うと、何時間も、数式ばっかり解いていると、いくら物理に興味を持ったとはいえ、私は、あきてくるんです。やっぱり、根っこはサイエンティストじゃなくて、ダンサーなので

でも、いつもバレエで言われていることが、実際自分が学んでいることとつながると、もっと勉強も頑張ろうというやる気につながります



では、最後に、疑問提起
さっきの重心位置の動きは、放物線上に動くといいましたが、
あきらかに、滞空時間が長く、平行移動して飛んでいるように見えるダンサーたちをみかけませんか?
例えば、こういう風に

FullSizeRender[156].jpg




そういう、彼らは、地球上の法則をもかえてしまう、魔法使いなのでしょうか?


次回は、その秘密について考えてみましょう


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